【9月25日 AFP】イエメンの首都サヌア(Sanaa)で24日、デモ隊と治安部隊との衝突があり、数十人が死亡した。前日には、アリ・アブドラ・サレハ(Ali Abdullah Saleh)大統領が3か月ぶりに帰国し、「平和のハトを運んできた」と語ったばかりだった。

 デモ組織団体の活動家によると、反体制デモの中心地チェンジ広場(Change Square)を含む市内各地で衝突が発生し、40人以上が死亡、数百人が負傷した。前週からの死者は173人に上るという。

 23日にイエメンに帰国したサレハ大統領は、6月3日の大統領府への砲撃で負傷し、サウジアラビアの病院に入院。その後3か月間サウジアラビアに滞在していた。

 サレハ大統領は帰国に際し、「私は平和のハトとオリーブの枝を持って帰ってきた。誰に対しても恨みや憎しみは持っていない」と語っていた。(c)AFP/Hammoud Mounassar

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