【9月15日 AFP】アフガニスタンの旧支配勢力タリバン(Taliban)が首都カブール(Kabul)の米大使館や北大西洋条約機構(NATO)主導の国際治安支援部隊(ISAF)本部を狙った連続攻撃は、発生から19時間後の14日、ようやく制圧された。この事件で少なくとも15人が死亡、駐留軍兵士6人が負傷した。

 タリバンは携行式ロケット弾や手りゅう弾による攻撃のほか自爆攻撃を行い、国軍と駐留軍が制圧にあたった。建設中の高層ビルに立てこもって最後まで抵抗を続けていたタリバン兵2人を軍が殺害し、戦闘は終結した。このビルは米大使館から数百メートルしか離れていなかった。内務省によると、ビルに立てこもっていた6人のタリバン兵は全員死亡した。

 AFPのカメラマンは、国軍兵士らがビルの屋上で祝砲を放ち、遺体を蹴ったり遺体に石を投げつけたりする様子を目撃した。

 この事件は恐怖や混乱を招いただけでなく、アフガニスタン政府の治安維持能力に新たな疑問を投げかけるものとなった。(c)AFP/Sardar Ahmad

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