【7月14日 AFP】(一部更新)インドの商都ムンバイ(Mumbai)南部で13日、ほぼ同時に3か所で爆発が起こり、内務省の発表によると17人が死亡、130人以上が負傷した。パラニアッパン・チダムバラム(Palaniappan chidambaram)内相はニューデリー(New Delhi)で開いた記者会見で、爆発は「テロリストによる連係攻撃だ」と述べ、ムンバイ全域が厳戒態勢下に置かれていると説明した。

 内務省は当初、少なくとも21人が死亡、141人が負傷し大半が重体だと発表していたが、14日になって警察の報告を元に人数を修正した。

 爆発は、現地時間午後6時50分(日本時間午後10時20分)頃から15分の間に起きた。場所はいずれも人混みの多い地区で、中間層が多く住む住宅地や、地金の卸売市場、宝石店が入っている建物など。イスラム過激派2つのグループによる攻撃とみられているが、今のところ犯行声明は出ていない。

 ムンバイでは2008年に、パキスタンを拠点とする武装勢力による同時襲撃事件で166人が死亡したが、今回も同じ場所が標的となった。死傷者の規模も、08年に次ぐ最悪の被害となっている。(c)AFP/Phil Hazlewood