【6月23日 AFP】北大西洋条約機構(NATO)のアナス・フォー・ラスムセン(Anders Fogh Rasmussen)事務総長は22日、戦闘による市民の犠牲者が増える中、リビアでの軍事作戦を続行すると明言した。一方、NATO加盟国のイタリアは、人道支援をスムーズに行うため、攻撃を中断するよう求めている。

 ラスムセン事務総長はNATOの公式ウェブサイト上に掲載したビデオ声明で、「NATOはこのミッションを継続する。われわれが軍事作戦を停止すれば、より多くの市民が命を失う恐れがある」と説明した。

 これより先、イタリアのフランコ・フラティニ(Franco Frattini)外相は議会で、リビアでの人道支援を効果的に行うため、戦闘の即時停止が必要だとの考えを表明していたが、ラスムセン事務総長が声明で直接イタリアについて言及することはなかった。(c)AFP/Imed Lamloum