【6月16日 AFP】(一部更新)国際テロ組織アルカイダ(Al-Qaeda)は16日、米軍の奇襲作戦で5月2日に殺害されたウサマ・ビンラディン(Osama bin Laden)容疑者の後継として、長年ナンバー2だったアイマン・ザワヒリ(Ayman al-Zawahiri)容疑者(エジプト出身)を最高指導者に指名したと発表した。

 イスラム系ウェブサイトに投稿された声明でアルカイダは、ザワヒリ容疑者の下、「全ての侵略軍がイスラムの土地から立ち去るまで」米国およびイスラエルに対するジハード(聖戦)を進めていくと宣言した。

 声明は前年12月から中東・北アフリカ諸国で相次いでいる反政府行動にも言及し、「(アルカイダは)腐敗した圧政に対して立ち上がった、抑圧されていたイスラム教徒の蜂起を支持する」と述べ、反政府行動の参加者らに「西側諸国がわれわれの国に強いた腐敗した体制が全て倒れるまで」、戦いを続けるよう呼びかけた。

 これを受け、米軍制服組トップのマイケル・マレン(Michael Mullen)統合参謀本部議長は記者団に対し、ザワヒリ容疑者とアルカイダは依然として米国にとって脅威だと指摘し、「われわれはビンラディンの拘束と殺害の両方を目指し、殺害に成功したわけだが、それと同じことをザワヒリに対してもやっていく」と述べた。(c)AFP/Lynne Nahhas