【6月15日 AFP】国連(UN)が発表したところによると、スーダンの北部中央政府は14日、南部との境にある南コルドファン(South Kordofan)州での空爆を激化させた。一般市民が甚大な被害を受けたほか、緊急人道支援を行う人々も危険にさらされている。

 国連スーダン派遣団の報道官はAFP通信に対し、「空爆作戦を非常に懸念している」と話した。同報道官によると、スーダン政府軍(SAF)による激しい空爆はここ1週間続いており、14日は午前10時半に11個もの爆弾が投下された。恐らく飛行場を狙ったものだという。

 スーダンのオマル・ハッサン・アハメド・バシル(Omar Hassan Ahmed al-BASHIR)大統領と、南部自治政府のサルバ・キール(Salva Kiir)大統領は13日、南北間の係争地アビエイ(Abyei)から北部軍を撤退させることで暫定合意したばかり。スーダン南部は来月に分離独立することになっている。(c)AFP/Simon Martelli