【6月11日 AFP】シリア各地で10日、イスラム教の金曜礼拝後に発生した反体制デモに対して治安部隊が発砲し、全土でデモ参加者少なくとも25人が死亡した。トルコや米国政府は、シリアへの非難を強めている。

 人権活動家らによると、北西部イドリブ(Idlib)県のMaaret al-Numanでは、治安部隊が群衆に発砲し、少なくとも11人が死亡した。

 また、ロンドン(London)を拠点とする「シリア人権監視団(Syrian Observatory for Human Rights)」のラミ・アブドル・ラーマン(Rami Abdel Rahman)氏は、「ヘリコプターが(Maaret al-Numanの)上空を飛行している」と報告し、別の活動家は「ヘリコプターが町を攻撃した」と語った。

 衝突が懸念されていたシリア北部、トルコ国境近くのジスル・アッシュグール(Jisrash Shugur)では、治安部隊の弾圧が始まったという。シリア各地のデモ参加者は、バッシャール・アサド(Bashar al-Assad)大統領大統領の退陣を求めるスローガンを叫び、ジスル・アッシュグールの住民への連帯を表明した。(c)AFP

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