【6月8日 AFP】(写真追加)リビアの国営テレビは7日、最高指導者ムアマル・カダフィ(Moamer Kadhafi)大佐が北大西洋条約機構(NATO)による空爆などへの徹底抗戦を強調する音声メッセージを放送した。

 NATO軍は同日、首都トリポリ(Tripoli)のカダフィ大佐の住居付近などに激しい空爆を行い、政府報道官は「攻撃は計60回行われ、31人が死亡した」と発表した。

 9分間の音声メッセージは、この空爆に触れ、徹底抗戦を呼びかけている。

「わたしは爆撃されそうになったが、今でもこうして抵抗を続けている。空爆が繰り返されようとわれわれは決して屈しない」「われわれには1つの選択肢しかない。この国に最後までとどまることだ。死ぬか、生きるか、勝利するかにかかわらずだ。われわれは決してこの国を去らない。国を売り渡したりはしない」

 カダフィ大佐がメッセージを出すのは、前月19日に国営テレビに出演して以来のことだ。(c)AFP/Imed Lamloum

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