【6月3日 AFP】シリア中部ハマ(Hama)で3日、大規模な反体制デモが行われ、同国人権活動家によると、治安部隊の発砲で34人が死亡した。

 ロンドン(London)を拠点とする「シリア人権監視団(Syrian Observatory for Human Rights)」のラミ・アブドル・ラーマン(Rami Abdel Rahman)氏は、治安部隊が群衆に向けて「激しい銃撃」を行い、「ハマではこれまでに34人が死亡した。重傷者もいることから、死者数はさらに増える可能性がある」と語った。

 ラーマン氏によると、デモには5万人以上の群衆が集まった。3月中旬にバッシャール・アサド(Bashar al-Assad)大統領の強権体制に対する民衆蜂起が始まって以来、ハマで最大規模のデモとなったという。

 国連(UN)の潘基文(パン・キムン、Ban Ki-moon)事務総長は、シリア政府の弾圧強化に対し警鐘を鳴らした。また、米監視団体によると、シリア国内のインターネット接続の3分の2が、3日にアクセス不能となった。(c)AFP

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