【6月1日 AFP】イタリアのフランコ・フラティニ(Franco Frattini)外相は5月31日、リビアの最高指導者ムアマル・カダフィ(Moamer Kadhafi)大佐による政権は「再起不能だ」と述べた。リビア反体制派が拠点とする東部ベンガジ(Benghazi)で行った反体制派幹部との共同記者会見で語った。

 南アフリカのジェイコブ・ズマ(Jacob Zuma)大統領は前月30日にリビアを訪問し、政権側と反体制派の仲介を試みたが、双方の隔たりを埋めることはできず、翌31日にリビアを離れた。

 その数時間後、北大西洋条約機構(NATO)軍は首都トリポリ(Tripoli)周辺に空爆を加えた。

 フラティニ外相は、「カダフィ政権は終わった。カダフィは退陣し、国外退去せねばならない」と述べ、「側近はすでに彼の元を離れ、国際支援もない。主要8か国の首脳からも拒絶された」と指摘した。

 さらに、カダフィ政権に対する軍事的圧力を続け、経済制裁を強化すべきと訴えた。(c)AFP/Jean-Pierre Campagne

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