【5月30日 AFP】アフガニスタンのハミド・カルザイ(Hamid Karzai)大統領は29日、駐留米軍を支援する北大西洋条約機構(NATO)主導の国際治安支援部隊(International Security Assistance ForceISAF)の空爆で民間人14人が死亡した事件で、駐留米軍を激しく非難する声明を発表した。

 南部ヘルマンド(Helmand)州当局によると、同州内の米軍基地が28日、小規模な攻撃をうけたため、米海兵隊がISAFに援軍を要請。これを受けて出動したISAFの戦闘機が民間人家屋2軒を空爆し、子ども10人、女性2人、男性2人の計14人が死亡した。このほかにも6人が負傷したという。

 この報道を受けたカルザイ大統領は、このような「勝手であるうえに不必要」な作戦が、アフガニスタンの罪のない子どもや女性たちを殺害していると米軍を非難し、誤爆問題については、これが最後の警告だと米国側に通告した。また、大統領府も今回の空爆を「重大な誤爆」と強く非難している。

 一方、ISAFは、誤爆については現在、調査中だと発表している。(c)AFP/Sardar Ahmad