【5月27日 AFP】パキスタン北西部カイバル・パクトゥンクワ(Khyber Pakhtunkhwa)州ハングー(Hangu)で26日、警察署を狙ったトラックによる自爆攻撃があり、警察によると、32人が死亡、56人が負傷した。

 当局によると、トラックはハングーの警察署が入った建物のフェンス付近を通過する際に爆発。道路には長さ3メートル、深さ30センチの穴が開いた。

 ハングーは、少数派のイスラム教シーア派と多数派のスンニ派の対立が長く続く地区。アフガニスタンの旧支配勢力タリバン(Taliban)や国際テロ組織アルカイダ(Al-Qaeda)系武装組織が拠点とする、アフガニスタン国境付近の部族地域にも近い。

 パキスタンの主要タリバン系組織の報道官はAFPの電話取材に対し、犯行への関与を認め、「すぐにもっと大きな攻撃が起こる。ウサマ(・ビンラディン殺害)への報復は小さな攻撃だけでは完了しない」と語った。(c)AFP/S.H. Khan