【5月20日 AFP】アフガニスタン東部パクティア(Paktia)州で19日未明、旧支配勢力タリバン(Taliban)が道路建設会社を襲撃した。州政府によると、数時間の銃撃戦の末に同社従業員ら35人が殺害され、20人が負傷した。

 州政府の報道官は「警備員と建設会社従業員の計35人が死亡し、20人が負傷した」と発表。タリバン側にも8人の死者が出たという。

 一方、建設会社幹部は死者数は36人で、パキスタン人1人も含まれると説明。多くの車両や道路建設のための設備が破壊されたと述べた上で、「なぜわれわれが襲われたかは分からない。タリバンはこうした襲撃で、アフガニスタンの復興を妨害しようとしている」と話した。

 タリバンのスポークスマンは犯行声明を発表、40人を殺害し、車両4台を炎上させたと述べた。タリバン側の死者数には触れなかった。タリバンは頻繁に、犯行を誇張することで知られている。

 タリバンはハミド・カルザイ(Hamid Karzai)政権の権威を失墜させるために、政府の復興プロジェクトを襲撃の最重要ターゲットとしており、これまでにも道路の復興工事に従事する外国人労働者を繰り返し拉致している。

 タリバンは4月末、毎年春に行っている大規模攻撃の開始を宣言している。(c)AFP Khan Mohammad