【4月28日 AFP】パレスチナ自治区の敵対する2組織、マフムード・アッバス(Mahmud Abbas)議長の支持基盤でヨルダン川西岸を統治する穏健派のファタハ(Fatah)とガザ地区を実効支配するイスラム原理主義組織ハマス(Hamas)が27日、暫定的な統一政府の樹立や自治政府の選挙実施で合意し、和解した。

 エジプト・カイロ(Cairo)での会談後、ファタハ側はAFPの電話取材に対し、暫定政府は無党派で構成され、樹立後1年以内に議長・評議会(議会)選挙を実施することで合意したと話した。

 ハマス側も、カタールの衛星テレビ局アルジャジーラ(Al-Jazeera)に対し、両組織が選んだメンバーで構成される暫定政府を樹立することで合意したと明らかにした。 

 両組織は過去4年間、武力衝突を繰り返し、政治犯の拘束も続けてきた。合意内容には、こうした政治犯の釈放も含まれている可能性がある。ようやく成った和解だが、イスラエルは反発している。

 両組織の代表団は来週末にもカイロで再び顔を合わせ、合意文書に署名する見込みだ。(c)AFP/Samer al-Atrush