西部ミスラタ、カダフィ側の停戦示唆後も激しい戦闘 リビア
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【4月25日 AFP】リビア反体制派の西部の拠点ミスラタ(Misrata)では、依然として24日も最高指導者ムアマル・カダフィ(Moamer Kadhafi)大佐の政権軍と反体制派との激しい戦闘が続いている。
現地の病院関係者によると、新たに12人が死亡、60人あまりが負傷した。一方、反体制派に拘束されたカダフィ政権軍兵士によると、政権軍のミスラタでの戦力は弱まっているという。
政権側のハレド・カイム(Khaled Kaim)外務次官は24日朝、トリポリ(Tripoli)で記者会見し、地元部族に平和的解決を委ねるためにミスラタでの戦闘を停止すると語った。その一方で、ミスラタからの撤退はないとも言明していた。
だが、反体制勢力の連合体である国民評議会(Transitional National Council、TNC)は、カイム次官の発表を、反体制派の分裂をもくろんだ「卑劣なゲーム」と切り捨て、再攻撃に備えていると批判した。
カイム次官は、24日に停戦を持ち出す前までは、地元部族に解決させるとしてミスラタからの撤退を示唆し、平和的でも武力による解決でもかまわないとの立場をとっていた。
だが24日午後、ミスラタ市内では迫撃砲攻撃など、激しい戦闘が展開されている。
■米軍、初の無人機攻撃実施
カダフィ政権側は、米国が23日、リビアでは初めて無人機攻撃をミスタラで実施したことについて、「人道に対する新たな犯罪だ」と非難した。
一方、北大西洋条約機構(NATO)軍のラッセル・ハーディング(Russel Harding)副司令官は同日、トリポリでも無人機攻撃を実施したことを明らかにした。(c)AFP/Marc Bastian
現地の病院関係者によると、新たに12人が死亡、60人あまりが負傷した。一方、反体制派に拘束されたカダフィ政権軍兵士によると、政権軍のミスラタでの戦力は弱まっているという。
政権側のハレド・カイム(Khaled Kaim)外務次官は24日朝、トリポリ(Tripoli)で記者会見し、地元部族に平和的解決を委ねるためにミスラタでの戦闘を停止すると語った。その一方で、ミスラタからの撤退はないとも言明していた。
だが、反体制勢力の連合体である国民評議会(Transitional National Council、TNC)は、カイム次官の発表を、反体制派の分裂をもくろんだ「卑劣なゲーム」と切り捨て、再攻撃に備えていると批判した。
カイム次官は、24日に停戦を持ち出す前までは、地元部族に解決させるとしてミスラタからの撤退を示唆し、平和的でも武力による解決でもかまわないとの立場をとっていた。
だが24日午後、ミスラタ市内では迫撃砲攻撃など、激しい戦闘が展開されている。
■米軍、初の無人機攻撃実施
カダフィ政権側は、米国が23日、リビアでは初めて無人機攻撃をミスタラで実施したことについて、「人道に対する新たな犯罪だ」と非難した。
一方、北大西洋条約機構(NATO)軍のラッセル・ハーディング(Russel Harding)副司令官は同日、トリポリでも無人機攻撃を実施したことを明らかにした。(c)AFP/Marc Bastian