【4月20日 AFP】シリアの治安部隊は19日、同国中部ホムス(Homs)で、バッシャール・アサド(Bashar al-Assad)大統領の退陣を求めて座り込みを続けるデモ隊に発砲した。政権側はこの数時間前、治安を悪化させているとして「武装した反体制派」の鎮圧に動くことを表明していた。

 シリア当局の発表によると、ホムス近辺で「武装した犯罪集団」により兵士と子どもそれぞれ3人が殺害されたという。

 AFPの電話取材に応じた人権活動家は「デモ隊は武力で弾圧された。大規模な銃撃があった」と話した。死傷者数などの詳細には触れなかった。

 同活動家によると、治安部隊は19日未明、約2万人のデモ隊が座り込みを続けるアルサー広場(Al-Saa Square)になだれ込み、抗議者の排除に乗り出した。

 シリア国営シリア・アラブ通信(SANA)が伝えたところによれば、政権側は、兵士や警察官、市民を殺害したとして、犯罪集団を非難。「テロ行為は許されない」と警告した。(c)AFP