【4月14日 AFP】リビア情勢に関与する欧米や中東諸国などの「連絡調整グループ」は13日、カタールのドーハ(Doha)で初の外相級会議を開き、最高指導者ムアマル・カダフィ(Moamer Kadhafi)大佐との戦闘を続ける反体制派を、資金と物資の両面から支援することを決めた。

 会合後に明らかにされた声明によると、反体制派を金銭面で支援するための「暫定的な資金メカニズム」の設立を決定。また、カダフィ政権に正当性はないことを確認し、カダフィ大佐に退去とリビアの将来をリビア国民の手に委ねるよう求めた。

 だが、「連絡調整グループ」は、カダフィ大佐の退任を求める点では一致したものの、反体制派への武器供与の是非については意見が割れたが、反体制派を代表して会合に参加した国民評議会は、ツイッターで「関係各国と武器供与について協議中だが、好意的な感触を得ている」と書き込んでいる。

 最終的に発表された声明文では、「連絡調整グループ参加国は、物資支援を含めて反体制派を支援していくことを確認」となった。これについて、カタールのハマド・ビン・ジャシム・ビン・ジャブル・サーニ(Hamad bin Jassem bin Jabr al-Thani)首相兼外相は記者会見で、「人道的物資の支援」には、「リビア国民が自らの防衛に必要な手段の支援」を含むと説明した。(c)AFP/Ali Khalil