【4月4日 AFP】パキスタン中部パンジャブ(Punjab)州のイスラム教聖廟で3日、2回の自爆攻撃があり、現場の警察官によると、これまでに41人が死亡、70人以上が負傷した。

 自爆攻撃があったのは、同州デラガジカーン(Dera Ghazi Khan)にあるイスラム神秘主義スーフィズム(Sufi)の聖人サヒー・サルワル(Sakhi Sarwar)の聖廟付近。爆発当時、聖廟では宗教行事が営まれており、信者ら数百人が訪れていた。

 今回の自爆攻撃での犯行声明は出ていないが、イスラムの一派ながらも独自の神秘主義を貫くスーフィズムは、これまでもパキスタンのイスラム武装勢力の攻撃対象とされてきた。タリバン(Taliban)などのイスラム原理主義はスーフィズムを異端と厳しく批判しており、スーフィズムの聖廟を「偶像崇拝」の場と見なしている。(c)AFP/Sami Zubeiri