【3月24日 AFP】イスラエルの警察当局によると、エルサレム(Jerusalem)西部のバス停で23日、爆弾が爆発し、1人が死亡、30人以上が負傷した。

 バス2台がバス停に停車したところ、バス停付近に置かれていたカバンが爆発した。中に爆弾が隠されていたという。犯行声明は出ていないが、エルサレムでの爆弾攻撃は6年以上ぶりだという。

 事件の前、パレスチナ自治区・ガザ地区(Gaza Strip)の武装勢力は、イスラエル軍が22日にガザ地区に行った空爆などに対し、報復攻撃を行うと宣言。事件の数時間前には、ガザ地区からイスラエル南部ベエルシェバ(Beersheva)にロケット弾2発が撃ち込まれていた。

 一連の攻撃を受け、イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ(Benjamin Netanyahu)首相は「われわれの意志と決意を試そうとしている者たちは、イスラエルの政府と軍、そして国民が『鉄の意志』で国の防衛にあたっていることを知ることになるだろう」と強い口調で述べた。

 パレスチナ自治政府の最高指導者であるマフムード・アッバス(Mahmud Abbas)議長、サラム・ファイヤド(Salam Fayyad)首相も、今回の事件を非難。ファイヤド首相は、「背後に誰がいるかに関係なく、今回のテロ攻撃を強く非難する」とする声明を出した。(c)AFP/Marina Passos