シリア、治安部隊がデモ隊に発砲 5人死亡
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【3月23日 AFP】シリア南部ダルアー(Daraa)で23日、治安部隊がデモ隊に発砲し5人が死亡し、多数が負傷した。
首都ダマスカス(Damascus)から南に約100キロの位置にあるダルアーは、有力部族の拠点でもあり、18日からバッシャール・アサド(Bashar al-Assad)大統領一族による長期政権への抗議デモでは20日に催涙弾のガスを吸った11歳の少年が21日に死亡するなど、これまでに6人が死亡した。
この日もオマリ(Omari)モスク周辺に数百人が集結して座り込みを行い、警官隊の侵入を阻止していたところ、治安部隊がデモ参加者に向けて実弾と催涙弾を発砲してきたという。デモ参加者によると、治安部隊は電気を停めたうえで発砲を始めた。
シリアでは1963年に出された非常事態宣言が現在も有効で、デモや集会は禁止されている。だが、小規模ながらもシリアでは前例のなかった抗議デモが各地で始まってからすでに1週間になる。
ダルアー近郊のジャシム(Jassem)やノア(Noa)でも、2000人を超える人びとが集まったが、直ちに治安部隊に解散させられたという。
一方、英ロンドン(London)を拠点とする人権団体「Syrian Observatory for Human Rights」によると、表現の自由を求める陳情書をインターネット上に発表した作家のルアイ・フセイン(Louai Hussein)氏(51)が、シリア当局に身柄を拘束されたという。共産党とともに活動していたフセイン氏は、1984年から91年まで政治犯として収監されていた。
フセイン氏のほか、前週、内務省前で行われた抗議デモでも多数の参加者が身柄を拘束されており、ヒューマン・ライツ・ウオッチ(Human Rights Watch、HRW)などの国際人権団体が懸念を示している。(c)AFP
首都ダマスカス(Damascus)から南に約100キロの位置にあるダルアーは、有力部族の拠点でもあり、18日からバッシャール・アサド(Bashar al-Assad)大統領一族による長期政権への抗議デモでは20日に催涙弾のガスを吸った11歳の少年が21日に死亡するなど、これまでに6人が死亡した。
この日もオマリ(Omari)モスク周辺に数百人が集結して座り込みを行い、警官隊の侵入を阻止していたところ、治安部隊がデモ参加者に向けて実弾と催涙弾を発砲してきたという。デモ参加者によると、治安部隊は電気を停めたうえで発砲を始めた。
シリアでは1963年に出された非常事態宣言が現在も有効で、デモや集会は禁止されている。だが、小規模ながらもシリアでは前例のなかった抗議デモが各地で始まってからすでに1週間になる。
ダルアー近郊のジャシム(Jassem)やノア(Noa)でも、2000人を超える人びとが集まったが、直ちに治安部隊に解散させられたという。
一方、英ロンドン(London)を拠点とする人権団体「Syrian Observatory for Human Rights」によると、表現の自由を求める陳情書をインターネット上に発表した作家のルアイ・フセイン(Louai Hussein)氏(51)が、シリア当局に身柄を拘束されたという。共産党とともに活動していたフセイン氏は、1984年から91年まで政治犯として収監されていた。
フセイン氏のほか、前週、内務省前で行われた抗議デモでも多数の参加者が身柄を拘束されており、ヒューマン・ライツ・ウオッチ(Human Rights Watch、HRW)などの国際人権団体が懸念を示している。(c)AFP