カダフィ大佐の包囲網狭まる、国際刑事裁判所も捜査開始
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【3月4日 AFP】リビア政府軍が3日、反体制派の制圧した都市に空爆を加えたことを受け、バラク・オバマ(Barack Obama)米大統領はムアマル・カダフィ(Moamer Kadhafi)大佐への退陣要求を強めた。また、ロシアのドミトリー・メドべージェフ(Dmitry Medvedev)大統領は、リビアが内戦に陥る瀬戸際にあると警告した。
ベネズエラのウゴ・チャベス(Hugo Chavez)大統領も、リビアを危機から救うため国際調停を提案する外交攻勢に出たが、反体制派は3日、「遅すぎる」としてこれを拒否した。
カダフィ政権に対する民衆蜂起が17日目に突入したこの日、政府軍は反体制派が制圧した東部石油都市ブレガ(Brega)の主要施設を空爆した。
オバマ大統領はホワイトハウスで記者会見を開き、カダフィ政権による自国民への攻撃は、カダフィ大佐がすべての正統性を失ったことを示していると述べた。
メドベージェフ大統領はリビアは内戦の危機にひんしていると、各国首脳の中で最も厳しい見方を示した。
カダフィ大佐は2日、政権側に対する空爆を欧米に要請すべきとの意見が反体制派の中から出ていることを受け、西側諸国が軍事行動を起こせば「数千人」規模の死者が出ると警告した。
フランスと英国は、米国が1日に早期決定の見通しを否定した飛行禁止空域設定について、検討を再開した。だが北大西洋条約機構(NATO)のアナス・フォー・ラスムセン(Anders Fogh Rasmussen)事務総長は3日、NATOは「あらゆる結末」について対策を検討しているとしたものの、リビアへの介入の意思はないと述べている。
一方、国際刑事裁判所(International Criminal Court、ICC)の検察当局は、カダフィ大佐と主要幹部について、民衆蜂起の弾圧に際し人道に対する罪を犯したとして、捜査対象となるとの見方を示した。(c)AFP/Samer al-Atrush
【関連記事】リビア東部石油都市に政府軍が攻勢、反体制派が撃退
ベネズエラのウゴ・チャベス(Hugo Chavez)大統領も、リビアを危機から救うため国際調停を提案する外交攻勢に出たが、反体制派は3日、「遅すぎる」としてこれを拒否した。
カダフィ政権に対する民衆蜂起が17日目に突入したこの日、政府軍は反体制派が制圧した東部石油都市ブレガ(Brega)の主要施設を空爆した。
オバマ大統領はホワイトハウスで記者会見を開き、カダフィ政権による自国民への攻撃は、カダフィ大佐がすべての正統性を失ったことを示していると述べた。
メドベージェフ大統領はリビアは内戦の危機にひんしていると、各国首脳の中で最も厳しい見方を示した。
カダフィ大佐は2日、政権側に対する空爆を欧米に要請すべきとの意見が反体制派の中から出ていることを受け、西側諸国が軍事行動を起こせば「数千人」規模の死者が出ると警告した。
フランスと英国は、米国が1日に早期決定の見通しを否定した飛行禁止空域設定について、検討を再開した。だが北大西洋条約機構(NATO)のアナス・フォー・ラスムセン(Anders Fogh Rasmussen)事務総長は3日、NATOは「あらゆる結末」について対策を検討しているとしたものの、リビアへの介入の意思はないと述べている。
一方、国際刑事裁判所(International Criminal Court、ICC)の検察当局は、カダフィ大佐と主要幹部について、民衆蜂起の弾圧に際し人道に対する罪を犯したとして、捜査対象となるとの見方を示した。(c)AFP/Samer al-Atrush
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