リビアのデモ死者40人超える、体制側は「デモ鎮圧」姿勢を明言
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【2月19日 AFP】17日に「怒りの日」と名付けて各地で行われた反体制デモが治安部隊と衝突、多数の死傷者が出たリビアで、同国の最高指導者ムアマル・カダフィ(Moamer Kadhafi)大佐(68)を支持する親体制派は、すべての抗議デモを鎮圧する姿勢を明言した。
AFPが地元情報をもとに集計した死者数は、反体制デモが始まった15日以降、少なくとも41人に上っている。
17日に殺害されたと報じられた警官2人はこの人数に入っていない。カダフィ大佐の息子のセイフイスラム・カダフィ(Seif al-Islam Kadhafi)氏に近い新聞、オエア(Oea)紙はこの警官2人について、東部のバイダ(Baida)でデモの参加者に捕らえられ、処刑されたと伝えている。当局に近い筋がAFPに語ったところによると、反体制デモの参加者たちがバイダを占拠したという情報がインターネット上に出回ったことから、同市周辺には18日、大量の治安部隊が動員されていた。
オエア紙はまたリビア第2の都市ベンガジ(Benghazi)で18日、デモ中に死亡した参加者20人が埋葬されたと報じた。またデモ隊が地元ラジオ局に放火したという目撃情報もある。
国際人権団体アムネスティ・インターナショナル(Amnesty International)は「過去72時間以内に治安部隊に撃たれて死亡した人の数は46人に上った」と発表している。
米国に拠点を置く国際人権団体ヒューマン・ライツ・ウオッチ(Human Rights Watch)のサラ・リー・ウイットソン(Sarah Leah Whitson)氏は「平和的なデモの参加者に対する凶暴な攻撃は、ムアマル・カダフィの残虐性の現実をさらけ出すものだ」と強く批判している。
また、現地紙クリナ(Quryna)電子版によると、ベンガジでは受刑者約1000人が脱獄したほか、首都トリポリ(Tripoli)でも治安部隊が、脱獄を助けようとしていた受刑者4人を殺害したという。
トリポリのネットユーザーからの報告によると、18日夕方ごろから米SNSフェイスブック(Facebook)へのアクセスができなくなり、他のウェブサイトも接続しにくくなったり接続できなくなっているという。(c)AFP
AFPが地元情報をもとに集計した死者数は、反体制デモが始まった15日以降、少なくとも41人に上っている。
17日に殺害されたと報じられた警官2人はこの人数に入っていない。カダフィ大佐の息子のセイフイスラム・カダフィ(Seif al-Islam Kadhafi)氏に近い新聞、オエア(Oea)紙はこの警官2人について、東部のバイダ(Baida)でデモの参加者に捕らえられ、処刑されたと伝えている。当局に近い筋がAFPに語ったところによると、反体制デモの参加者たちがバイダを占拠したという情報がインターネット上に出回ったことから、同市周辺には18日、大量の治安部隊が動員されていた。
オエア紙はまたリビア第2の都市ベンガジ(Benghazi)で18日、デモ中に死亡した参加者20人が埋葬されたと報じた。またデモ隊が地元ラジオ局に放火したという目撃情報もある。
国際人権団体アムネスティ・インターナショナル(Amnesty International)は「過去72時間以内に治安部隊に撃たれて死亡した人の数は46人に上った」と発表している。
米国に拠点を置く国際人権団体ヒューマン・ライツ・ウオッチ(Human Rights Watch)のサラ・リー・ウイットソン(Sarah Leah Whitson)氏は「平和的なデモの参加者に対する凶暴な攻撃は、ムアマル・カダフィの残虐性の現実をさらけ出すものだ」と強く批判している。
また、現地紙クリナ(Quryna)電子版によると、ベンガジでは受刑者約1000人が脱獄したほか、首都トリポリ(Tripoli)でも治安部隊が、脱獄を助けようとしていた受刑者4人を殺害したという。
トリポリのネットユーザーからの報告によると、18日夕方ごろから米SNSフェイスブック(Facebook)へのアクセスができなくなり、他のウェブサイトも接続しにくくなったり接続できなくなっているという。(c)AFP