リビアでデモ隊と警官隊が衝突、38人負傷
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【2月16日 AFP】(一部更新、写真追加)北アフリカ・リビア北東部のベンガジ(Benghazi)で15日夜、デモ隊と治安部隊が衝突し38人が負傷し、病院で手当てを受けた。現地の病院関係者が明らかにした。いずれも軽傷だという。
16日の現地紙クリナ(Quryna)によると、1996年に首都トリポリ(Tripoli)のアブ・サリム(Abu Salim)刑務所で起きた銃撃事件の犠牲者の遺族が、彼らの弁護士の釈放を求めて警察施設の前でデモを始めた。これと最高指導者ムアマル・カダフィ(Moamer Kadhafi)大佐を支持するグループが衝突したため、警官隊が介入したという。
英BBCは目撃者の話として、投石された警官隊は催涙弾や放水銃、ゴム弾を使用したと伝えた。しかしデモ参加者は増え、「国民は汚職を根絶する」「殉教者たちが流した血を無駄にはしない」といった反体制的スローガンを叫び始めた。
その直後国営テレビはベンガジやトリポリ、地中海沿岸のスルト(Syrte)、中部のセブハ(Sebha)などで行われたカダフィ大佐を支持するグループのデモの模様を放送した。
クリナ紙によると負傷者にはデモ参加者3人と治安要員10人が含まれている。また、弁護士は銃撃事件の犠牲者遺族らの求めを受けて釈放されたという。弁護士が拘束されていた理由は明らかになっていない。
ベンガジでは2006年、預言者ムハンマド(Mohammed)の漫画に怒ったイスラム教徒たちが旧宗主国のイタリアに抗議する集会を開き、14人が死亡、69人が負傷している。チュニジアやエジプトの強権的な指導者を失脚させた反政府デモに刺激される形でリビアでも、17日にこの14人を追悼するデモを実施しようとインターネットで呼びかけられている。
交流サイト「フェースブック(Facebook)」で17日のデモを呼びかけているグループの1つのメンバーは、14日の4400人から、ベンガジでの衝突から一夜明けた16日朝には9600人に増えた。(c)AFP
16日の現地紙クリナ(Quryna)によると、1996年に首都トリポリ(Tripoli)のアブ・サリム(Abu Salim)刑務所で起きた銃撃事件の犠牲者の遺族が、彼らの弁護士の釈放を求めて警察施設の前でデモを始めた。これと最高指導者ムアマル・カダフィ(Moamer Kadhafi)大佐を支持するグループが衝突したため、警官隊が介入したという。
英BBCは目撃者の話として、投石された警官隊は催涙弾や放水銃、ゴム弾を使用したと伝えた。しかしデモ参加者は増え、「国民は汚職を根絶する」「殉教者たちが流した血を無駄にはしない」といった反体制的スローガンを叫び始めた。
その直後国営テレビはベンガジやトリポリ、地中海沿岸のスルト(Syrte)、中部のセブハ(Sebha)などで行われたカダフィ大佐を支持するグループのデモの模様を放送した。
クリナ紙によると負傷者にはデモ参加者3人と治安要員10人が含まれている。また、弁護士は銃撃事件の犠牲者遺族らの求めを受けて釈放されたという。弁護士が拘束されていた理由は明らかになっていない。
ベンガジでは2006年、預言者ムハンマド(Mohammed)の漫画に怒ったイスラム教徒たちが旧宗主国のイタリアに抗議する集会を開き、14人が死亡、69人が負傷している。チュニジアやエジプトの強権的な指導者を失脚させた反政府デモに刺激される形でリビアでも、17日にこの14人を追悼するデモを実施しようとインターネットで呼びかけられている。
交流サイト「フェースブック(Facebook)」で17日のデモを呼びかけているグループの1つのメンバーは、14日の4400人から、ベンガジでの衝突から一夜明けた16日朝には9600人に増えた。(c)AFP