【2月10日 AFP】パキスタン北西部のカイバル・パクトゥンクワ(Khyber Pakhtunkhwa)州マルダン(Mardan)の軍の施設で10日、自爆攻撃があった。

 現地の警察幹部によると、犯人は学校の制服を着た10代の少年で、厳重に警備された軍施設で自爆し、近くにいた新兵たちが爆発と爆弾に入っていた金属片で死亡した。

 同州の情報相は新兵27人が死亡、35人が負傷したと発表した。現地の警察も同じ死傷者数を確認したが、軍は新兵20人が死亡したとしている。

 アフガニスタンの旧支配勢力タリバン(Taliban)はこの自爆攻撃について犯行声明を出し、米国の無人機とパキスタン軍がパキスタン北西部の部族地域でイスラム武装勢力を攻撃していることへの報復として、近日中にさらに大きな攻撃を行うと警告した。

 パキスタンで起きた自爆攻撃としては、2010年12月25日に部族地域のバジョール(Bajaur)地区に世界食糧計画(World Food ProgrammeWFP)が開いた食糧配給所の外で女が自爆し、43人が死亡した事件に次ぐ惨事となった。(c)AFP/Lehaz Ali

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