スーダン南部で民兵が反乱、50人死亡
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【2月7日 AFP】スーダン南部の上ナイル(Upper Nile)州で、重火器の引き渡し拒否する民兵による反乱があり、これまでに戦闘で50人以上が死亡した。関係者が6日、語った。
最初に戦闘が起きた上ナイル州の州都マラカル(Malakal)では3日から4日にかけて20人が死亡した。その後、油田のある地方部のPaloichとMelutにも戦闘が広がった。
Melut地区委員によると、Paloichで11人、Melutで19人が死亡し、多数が負傷したが、現在は戦闘はないという。同州のマバン(Maban)でも戦闘があったが死傷者の数はわかっていない。
■政府軍指揮下の南部民兵組織が反乱
戦闘の発端となったのは、ガブリエル・タング(Gabriel Tang)司令官の部隊が、所有する重火器の引き渡しを拒否したことだった。タング司令官は、1983年から2005年までのスーダン内戦で、北部を支持する民兵組織を指揮した人物だ。
スーダン南部では、2005年の包括和平合意に基づいてスーダン人民解放軍(SPLA)が治安維持にあたっているほか、タング司令官の民兵らと北部政府軍による合同統合部隊(Joint Integrated Units、JIU)も展開している。
だが、北部政府軍と民兵組織とは実際には統合されておらず、別々の部隊として行動していた。1月の住民投票の結果を受けて南部が独立に向けて進むなか、北部政府軍は軍装備を北部へ戻し始めている。一方で、南部出身のタング司令官の民兵組織は、兵器を手放さずに、部隊の配置転換に激しい抵抗をみせているという。
上ナイル州の情報相はマラカルは平静を取り戻し、戦闘が再発しないようSPLAが展開していると述べた。マラカルなどの衝突危険地域に配備されたJIU部隊は、2005年の包括和平合意による暫定的な取り決めが期限切れとなる7月には撤退する予定になっている。(c)AFP
最初に戦闘が起きた上ナイル州の州都マラカル(Malakal)では3日から4日にかけて20人が死亡した。その後、油田のある地方部のPaloichとMelutにも戦闘が広がった。
Melut地区委員によると、Paloichで11人、Melutで19人が死亡し、多数が負傷したが、現在は戦闘はないという。同州のマバン(Maban)でも戦闘があったが死傷者の数はわかっていない。
■政府軍指揮下の南部民兵組織が反乱
戦闘の発端となったのは、ガブリエル・タング(Gabriel Tang)司令官の部隊が、所有する重火器の引き渡しを拒否したことだった。タング司令官は、1983年から2005年までのスーダン内戦で、北部を支持する民兵組織を指揮した人物だ。
スーダン南部では、2005年の包括和平合意に基づいてスーダン人民解放軍(SPLA)が治安維持にあたっているほか、タング司令官の民兵らと北部政府軍による合同統合部隊(Joint Integrated Units、JIU)も展開している。
だが、北部政府軍と民兵組織とは実際には統合されておらず、別々の部隊として行動していた。1月の住民投票の結果を受けて南部が独立に向けて進むなか、北部政府軍は軍装備を北部へ戻し始めている。一方で、南部出身のタング司令官の民兵組織は、兵器を手放さずに、部隊の配置転換に激しい抵抗をみせているという。
上ナイル州の情報相はマラカルは平静を取り戻し、戦闘が再発しないようSPLAが展開していると述べた。マラカルなどの衝突危険地域に配備されたJIU部隊は、2005年の包括和平合意による暫定的な取り決めが期限切れとなる7月には撤退する予定になっている。(c)AFP