【1月18日 AFP】国際海事局(International Maritime BureauIMB)は18日、2010年の世界の海賊事件についての報告書を発表した。

 これによると2010年の海賊による襲撃事件は前年より10%多い445件で、IMBが集計を始めた1991年以降で最多となった。 乗組員1181人が人質にとられ、8人が死亡した。海賊に乗っ取られた船は世界全体で53隻だった。

 海賊事件総数は4年連続の増加で、人質になった人の数も2006年は188人、2009年は1050人、2010年は1181人と急増している。

 地域別ではソマリア沖が圧倒的に多く、乗っ取られた船は世界全体の92%にあたる49隻、人質になった人は1016人に上った。2010年12月末の時点で船舶28隻、乗組員計638人が身代金目的でソマリアの海賊に囚われたままになっている。(c)AFP