【12月17日 AFP】バラク・オバマ(Barack Obama)米大統領は16日、アフガニスタン戦略を検証した報告書を発表し、作戦は「軌道に乗っている」との認識を示した。一方で、増派を軸とする戦略は成果を上げているものの、多大な人的損失を伴い、状況はもろく可逆的だとも説明した。

 オバマ大統領は、十分な成果が上がっているとして、2011年7月から駐留米軍戦闘部隊の撤退を始めると述べた。ただ、撤退の範囲や規模は限定的になるとの見通しも示した。

 また、アフガンの軍事作戦は依然として「非常に困難な試み」だと警告しつつも、米国の作戦遂行によって国際テロ組織アルカイダ(Al-Qaeda)に対する圧力はかつてなく強まっており、複数の幹部を殺害しメンバーの勧誘や攻撃実行が困難になっていると指摘。大規模増派は「少なからぬ成果」を上げたと強調した。(c)AFP