【12月16日 AFP】オランダ・ハーグ(Hague)の国際刑事裁判所(International Criminal CourtICC)は15日、2007年の~08年にかけてケニア大統領選の結果をめぐり1100人あまりの死者を出した与野党抗争を裏で指示していたとして、ウフル・ケニヤッタ(Uhuru Kenyatta)副首相兼財務相など現職閣僚を含む与野党の6人を、人道に対する罪で訴追したと発表した。

 訴追されたのはケニヤッタ副首相のほか、ヘンリー・コスゲイ(Henry Kosgey)産業化相、モハメド・フセイン・アリ(Mohammed Hussein Ali)元警察庁長官、2012年の大統領選出馬を表明して更迭されたウィリアム・ルト(William Ruto)前教育相など。ケニヤッタ副首相はジョモ・ケニヤッタ(Jomo Kenyatta)初代大統領の息子。

 07年~08年の与野党抗争では、大統領候補として敵対していたムワイ・キバキ(Mwai Kibaki)大統領派とライラ・オディンガ(Raila Odinga)首相派との間で襲撃の応酬が相次いだ。ICCによると、死者は1100人以上に上り、3500人余りが負傷、60万人が住居を追われた。(c)AFP/Marie-Laure Michel

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