【12月8日 AFP】英国のデービッド・キャメロン(David Cameron)首相は7日、予告なしにアフガニスタンを訪問し、同国に駐留している英軍部隊の撤退を来年にも開始したいとの意向を示した。

 キャメロン首相のアフガニスタン訪問は2回目。首都カブール(Kabul)でハミド・カルザイ(Hamid Karzai)大統領と共同会見したキャメロン首相は、アフガニスタンの戦況について「慎重ながらも楽観視している」と語り、英軍部隊の撤退を2011年に開始し、2014年までに完了させるという北大西洋条約機構(NATO)軍の計画についても触れた。

 キャメロン首相はまた、2011年はアフガニスタンの旧勢力タリバン(Taliban)との戦いにおいて「元に戻ることのない」進展を示さなねばならないと語った。

 アフガニスタンには英軍部隊、約1万人が駐留しており、過去9年にわたってタリバンと戦ってきた14万人以上のNATO軍の中で、米軍に次いで多くの要員を派遣している。

 駐アフガニスタン英国大使によると、キャメロン首相はカルザイ首相との共同会見後、帰国する前にNATO軍の司令官らとも会見した。ただし、どこへ寄ったかについては、安全保障上の理由として明かされなかった。(C)AFP/Claire Truscott