【11月11日 AFP】英国の空港でイエメン発米国行き航空貨物から爆発物が見つかった事件で、ロンドン警視庁(Scotland Yard)は10日、爆弾が米東海岸上空で爆発するよう設定されていたと発表した。

 この貨物機は前月29日、独ケルン(Cologne)経由で中継地の英イーストミッドランズ空港(East Midlands Airport)に到着した。貨物検査で、プリンター用のトナーカートリッジの中に隠されている爆弾が発見され、除去された。貨物機はその2時後、米シカゴ(Chicago)に向かった。

 科学捜査を行った警視庁は、爆弾は米東海岸の上空を飛行する時間帯に起爆するよう設定されていたと発表した。また、爆発物処理班が爆弾を処理したのは、この時刻の3時間前のことだったという。

 フランスのブリス・オルトフー(Brice Hortefeux)内相は前週、この爆弾が処理されたのは、爆発が設定された時刻のわずか17分前だったと発言している。

 米民間情報機関サイト・インテリジェンス・グループ(SITE Intelligence Group)によると、イエメンを拠点とする「アラビア半島のアルカイダ(AQAP)」が前週、犯行声明を出した。(c)AFP/Guy Jackson

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