英国での爆弾処理は「爆発の17分前だった」、仏内相
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【11月5日 AFP】英国とアラブ首長国連邦(UAE)のドバイ(Dubai)の空港で、中東イエメンから米シカゴ(Chicago)のユダヤ教礼拝堂にあてた小包爆弾が見つかった事件で、フランスのブリス・オルトフー(Brice Hortefeux)内相は4日、英国で発見された爆弾が処理されたのは、爆発するようセットされた時刻のわずか17分前だったと述べた。
国営テレビ「フランス2」に出演し、フランスを標的にした武力攻撃の脅威に関する議論の最中に発言したものだが、情報源については明らかにしなかった。
一方、英国のフィリップ・ハモンド(Philip Hammond)運輸相は英紙タイムズ(Times)に対し、同国で発見された小包爆弾の爆破時間が、オルトフー内相が主張する時間だったことを示す情報はないとしている。
米国のロバート・ギブズ(Robert Gibbs)大統領報道官は、オルトフー内相の主張を確認も否定もできないとしている。
同内相の発言が事実だとすれば、爆発のターゲットはあて先のシカゴのユダヤ教礼拝堂ではなく、航空機自体だとする一部の安全対策専門家の主張を裏付けるものとなる。
米政府は、小包爆弾の主犯はイエメンを拠点とする「アラビア半島のアルカイダ(AQAP)」で爆弾製造を担当するイブラヒム・ハッサン・アシリ(Ibrahim Hassan al-Asiri)容疑者だとみている。一方、英当局は小包爆弾について、飛行中の航空機を墜落させることができるほど強力だったとしている。(c)AFP