【11月3日 AFP】イラクの首都バグダッド(Baghad)で2日、11台の自動車爆弾を使った同時多発攻撃があり、少なくとも63人が死亡、285人が負傷した。

 内務省によると、狙われたのはいずれもイスラム教シーア派地区で、一部は喫茶店や飲食店の前で爆発した。カジミヤ(Kadhimiyah)地区とフセイニヤ(Husseiniyah)地区での被害が最も大きかった。事件を受け、同省は現場周辺に夜間外出禁止令を発令した。

 バグダッドでは2日前、国際テロ組織アルカイダ(Al-Qaeda)系武装集団がキリスト教会を襲撃して信者らを人質に立てこもり、神父と信者46人が死亡するという事件が発生したばかり。

 イラクでは、3月7日の連邦議会選以来、新政権が樹立できない政治的空白状態が続いている。選挙では、アヤド・アラウィ(Iyad Allawi)元暫定政府首相率いる主にスンニ派の政党連合「イラキーヤ(Iraqiya)」が第1党となり、ヌーリ・マリキ(Nuri al-Maliki)首相率いるシーア派の「法治国家連合(State of Law Alliance)」は小差で第2党となった。(c)AFP/Anwar Faruqi

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