【11月2日 AFP】イエメン航空当局は1日、同国発の米国あて小包から相次いで爆発物がみつかった事件をうけ、航空貨物に対する検査体制を強化すると発表した。

 国営サバ(Saba)通信によると、民間航空機の安全を確保するため、イエメン発の航空貨物便全てに対し例外的な安全対策を導入することを決定したという。

 米運輸保安局(US Transportation Security Administration)のジョン・ピストール(John Pistole)局長は、イエメンの首都サヌア(Sanaa)の国際空港での貨物検査の訓練や機材提供のため、保安局の貨物便安全対策チームがイエメンに向かったことを明らかにした。

 英国政府は、すでにイエメン発の航空貨物の受け入れを停止しているが、不安定な情勢が続くソマリアからの貨物についても同措置を導入すると発表した。

 発見された爆発物入り小包の1つは英国のイーストミッドランズ(East Midlands)空港で発見されているが、この小包はドイツ・ケルン(Cologne)を経由していたため、ドイツ政府は、旅客便も含めたイエメンからの全航空便の乗り入れを停止したことを明らかにした。

 イエメンは国際テロ組織アルカイダ(Al-Qaeda)の指導者、ウサマ・ビンラディン(Osama bin Laden)容疑者の一族の出身地。(c)AFP/Hammoud Mounassar