【7月26日 AFP】アフガニスタン東部で米兵2人が行方不明になっている事件で、当初関与を否定していた旧支配勢力タリバン(Taliban)は25日、2人を待ち伏せ攻撃し、うち1人を殺害、もう1人を拘束したと明らかにした。同日も大規模な捜索活動が続けられたが、北大西洋条約機構(North Atlantic Treaty OrganizationNATO)主導の国際治安支援部隊(International Security Assistance ForceISAF)によると、2人の所在に関する新たな情報は得られていない。

 2人は23日午後8時(日本時間24日午前0時30分)ごろ、首都カブール(Kabul)南のロガル(Logar)州チャルフ(Charkh)地区で行方が分からなくなった。ISAFや地元当局によると、同地区はタリバン系反政府勢力が支配する地域で、最近ISAFに対する攻撃が激化しているという。

 ISAFは2人が米海軍兵であることを確認したが、所属は分かっていない。ただ、カブールにある基地を出た後、行方不明になったことは確認されている。米メディアは2人が許可なく基地を出た可能性があると報じている。

 ロガル州のラジオ局少なくとも2局は2人の特徴を放送し、それぞれが無事に戻った場合には1万ドル(約87万円)の懸賞金を提示している。2人の写真を載せた情報提供をよびかけるポスターも張り出されたが、2人の名前は明らかにされていない。(c)AFP/Lynne O'Donnell