【7月8日 AFP】イラクの首都バグダッド(Baghdad)各地で7日、イスラム教シーア派(Shiite)の巡礼者を狙った自爆攻撃や爆弾攻撃があり、治安当局によると計39人が死亡、約150人が負傷した。

 この日はシーア派イマームのムーサ・アルカーズィム(Musa al-Kadhim)を追悼する宗教行事のため、バグダッドは聖廟(せいびょう)へ徒歩で向かう大勢の巡礼者たちで混雑し、巡礼者に食べ物を売る露天がひしめき合っていた。スンニ派(Sunni)地区のアダミヤ(Adhamiyah)で発生した自爆攻撃では28人が死亡、81人が負傷した。この他市内3か所でも爆弾攻撃があり、11人が死亡、63人が負傷した。

 7日夜から8日朝にかけて行事が最高潮を迎えるのを前に、市内には厳重な警備体制が敷かれていた。6日には迫撃弾などによる攻撃で巡礼者6人が死亡したばかりだった。

 この聖廟はたびたびスンニ派武装勢力の標的にされている。(c)AFP/Salam Faraj