【6月2日 AFP】イスラエル政府は1日、同国軍がパレスチナ支援船を急襲した際に拘束した外国人活動家について、全員を国外退去処分にすると発表した。

 首相府が発表した声明によると、退去処分は同日夜から実行される。退去は3日までに完了する見通しだという。

 イスラエル軍は前月31日、パレスチナ自治区ガザ地区(Gaza Strip)へ支援物資などを運んでいた6隻の船団を襲撃し、42か国682人の活動家を拘束した。イスラエルは1日までに45人を同意の上で国外退去させ、さらにアラブ国籍の120人以上を国外退去の準備のためヨルダン国境に移動させた。

 入国管理当局によると、トルコ人を中心とする数百人程度がいまだに拘束されているが、その多くがイスラエルへの不法入国を認める書類への署名を拒否していると見られる。支援船団が拿捕(だほ)されたの公海上だった。

 国連安全保障理事会(UN Security Council)で1日採択された議長声明は、死者9人を出した攻撃に関する調査ならびに拘束された民間人の即時解放を要求していた。(c)AFP/Patrick Moser