強硬派が暴徒化、バンコクに夜間外出禁止令
このニュースをシェア
【5月20日 AFP】(一部更新)タイの首都バンコク(Bangkok)中心部を占拠していたタクシン・シナワット(Thaksin Shinawatra)元首相派「反独裁民主統一戦線(UDD)」(通称「赤シャツ隊」)の幹部は19日、デモの終結を宣言したが、解散に不満を持つデモ隊の一部が暴徒化し、放火や略奪を行ったことから、政府は市内に夜間外出禁止令を発令した。警察当局は20日、9人の死亡が新たに確認されたと発表した。
警察当局によると、治安部隊がUDDの占拠地域を封鎖後、この地域内にある寺院でデモ隊と治安部隊の衝突が発生。現地に赴いた医師らが、寺院内で9つの遺体を確認したという。
■バンコクに夜間外出禁止令
治安部隊は19日午前、デモ隊の強制排除に乗り出し、各所で黒煙が立ちのぼった。この過程でイタリア人記者1人を含む少なくとも7人が死亡。デモ隊の幹部はデモの終結を宣言したのち警察に出頭した。
大半のメンバーはこれに従い占拠地域を出たが、反発した一部のメンバーが抵抗を続け、伊勢丹が入る巨大ショッピングセンター「セントラルワールド(Central World)」、証券取引所、繁華街の映画館、銀行支店、テレビ局など市内27か所に放火。こうした事態を受け、政府はバンコクに夜間外出禁止令を発令した。
流血の惨事となった今回の強制排除の影響は、地方にも飛び火し、タイ北東部ではタクシン元首相派が少なくとも2つの建物に放火した。
北部のチェンマイ(Chiang Mai)県でも、デモ隊が建物への放火などを試みたが、地元当局者によると同日夜までに混乱は収束したという。
UDDがバンコク中心部の占拠を開始した3月中旬から19日までに、死者は少なくとも75人、負傷者は約1700人に達している。うち、前月10日のUDDと軍の衝突では25人が死亡している。(c)AFP/Anusak Konglang
警察当局によると、治安部隊がUDDの占拠地域を封鎖後、この地域内にある寺院でデモ隊と治安部隊の衝突が発生。現地に赴いた医師らが、寺院内で9つの遺体を確認したという。
■バンコクに夜間外出禁止令
治安部隊は19日午前、デモ隊の強制排除に乗り出し、各所で黒煙が立ちのぼった。この過程でイタリア人記者1人を含む少なくとも7人が死亡。デモ隊の幹部はデモの終結を宣言したのち警察に出頭した。
大半のメンバーはこれに従い占拠地域を出たが、反発した一部のメンバーが抵抗を続け、伊勢丹が入る巨大ショッピングセンター「セントラルワールド(Central World)」、証券取引所、繁華街の映画館、銀行支店、テレビ局など市内27か所に放火。こうした事態を受け、政府はバンコクに夜間外出禁止令を発令した。
流血の惨事となった今回の強制排除の影響は、地方にも飛び火し、タイ北東部ではタクシン元首相派が少なくとも2つの建物に放火した。
北部のチェンマイ(Chiang Mai)県でも、デモ隊が建物への放火などを試みたが、地元当局者によると同日夜までに混乱は収束したという。
UDDがバンコク中心部の占拠を開始した3月中旬から19日までに、死者は少なくとも75人、負傷者は約1700人に達している。うち、前月10日のUDDと軍の衝突では25人が死亡している。(c)AFP/Anusak Konglang