【5月16日 AFP】韓国軍合同参謀本部(Joint Chiefs of StaffJCS)は16日、黄海(Yellow Sea)の北方限界線(Northern Limit LineNLL)を越えて韓国側に入った北朝鮮の警備艇に韓国海軍が警告射撃を行ったと発表した。

 これによると15日午後10時13分(日本時間同)、北朝鮮の警備艇1隻が延坪(Yeonpyeong)島近くで北方限界線を越え、韓国側が無線で警告したところ引き返した。47分後、別の警備艇が北方限界線を越え、韓国側からの無線の警告に反応しなかったため警告射撃したところ北朝鮮側に戻ったという。負傷者はでなかった。

 現場海域では1999年、2002年、2009年に韓国と北朝鮮の艦艇が交戦している。3月26日に韓国の哨戒艦が沈没した場所にも近い。この海域で射撃が行われたのは哨戒艦の沈没後としては初めて。

 北朝鮮は北方限界線を認めていないが、韓国は南北朝鮮の境界線とみなしている。(c)AFP