【4月7日 AFP】インド中部チャッティスガル(Chhattisgarh)州で6日、警官隊が極左武装組織・インド共産党毛沢東主義派の待ち伏せ攻撃をうけ、75人が死亡、7人が負傷した。同グループによる治安部隊攻撃の犠牲者数としては過去最大。

 インド当局によると、同州ダンテワダ(Dantewada)地区で同日早朝、密林地帯を巡回していた中央警察予備隊(Central Reserve Police Force)が重武装の毛派グループ数百人に包囲され自動小銃や地雷で襲撃された。援軍に駆けつけた警官隊の装甲車も爆破されたという。

 武装能力を一段と強化した毛派グループによる襲撃は、インド政府がインド北部から東部に広がる「赤い回廊(Red Corrido)」と呼ばれる密林地域で前年から展開している毛派掃討作戦への報復とみられる。
 
 貧農層らの権利を掲げ毛派が1967年に西ベンガル(West Bengal)州で開始した反政府武装闘争は、現在ではインド28州のうち、20州にまで拡大している。(c)AFP/Prakash Hota