【4月3日 AFP】バグダッド(Baghdad)近郊の村で3日早朝、イラク軍の制服を着た武装集団が3軒の家を襲い、国際テロ組織アルカイダ(Al-Qaeda)の掃討作戦に協力する民兵と関係のある家族ら25人が殺害された。

 イラク内務省高官によると、殺害された村民のうち20人は男性で残る5人が女性。治安当局の情報ではアルカイダによる犯行とみられており、事件との関連で17人が逮捕された。

 目撃者が治安部隊に語ったところによると、武装集団は3日の午前零時の少し前に村に入り、村人を縛った後、2時間後に殺害を始めたという。反アルカイダ系の勢力に対する事件としては前年11月16日にバグダッド近郊でアルカイダに反対する部族の13人が殺害されて以来、最悪のものとなった。

 今回の事件は3月7日に投票が行われた連邦議会選の結果を受け、連立協議が行われているなかで発生した。連立協議が長引けば反政府勢力に国内の安定を揺るがす隙を与えるとして、治安当局は警戒していた。(c)AFP/Salam Faraj