【3月31日 AFP】(一部更新、写真追加)ロシア南部・北カフカス地方のダゲスタン(Dagestan)共和国キズリャル(Kizlyar)で31日、連続して2件の自爆攻撃があり、警察官ら12人が死亡した。ロシアでは、29日にも、モスクワ(Moscow)の地下鉄で39人が死亡する連続自爆攻撃が起きたばかりだった。

 ロシアのウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)首相は「(モスクワと)同じ武装グループがこれをやったとする可能性を除外するつもりはない」と述べ、キズリャルの自爆攻撃がモスクワ地下鉄爆破と関連性がある可能性を示唆した。

 ロシアは長年、北カフカス地方でイスラム教反政府勢力と戦いを続けてきた。しかし、過去6年間、ほとんど攻撃されることのなかったモスクワの中心部で地下鉄が爆破されたことは、ロシア国民に大きな動揺をもたらしている。

■自爆攻撃2件で12人死亡、23人負傷

 最初の自爆攻撃は、警官が検問で車を停止させようとした際に、車に乗った犯人が自爆した。道路には大きな穴が開き、周囲の車も炎上した。

 その20分後、警官の制服を着た男が、爆発現場を調べていた警官らに近づき自爆したという。

 インタファクス(Interfax)通信によれば、ダゲスタン共和国内務省のNizami Radzhabov報道官は、最初の爆発について、車はTNT火薬換算で200キロ相当の爆発物を積んでいたと説明した。

 ロシの検察の捜査委員会は声明で、警官9人を含む12が死亡し、23人が負傷したと発表。爆発でキズリャルの警察署長Vitaly Vedernikov氏も死亡したという。(c)AFP/Anna Smolchenko and Stuart Williams