【3月7日 AFP】イラク連邦議会選の投票日を翌日に控えた6日、イラク中部のシーア派の聖地ナジャフ(Najaf)で自動車爆弾が爆発し、3人が死亡、少なくとも54人が負傷した。

 死亡者のうち2人はイランから来ていた巡礼者で、1人はイラク人だった。また負傷者のうち37人はイラン人だった。爆発は預言者ムハンマド(Mohammed)の義理の息子で、シーア派の初代イマーム、アリ(Ali)を祭った聖廟から500メートルほどの場所で起きた。巡礼者がバスに乗ろうとしていたときに爆発が起きてバス4台と多数の自動車が大破した。現場には割れたガラスとちぎれた衣服が散乱し、被害者の血痕が残された。

 6日にはイスラム教スンニ派の街、イラク西部のラマディ(Ramadi)でも迫撃砲による攻撃があり3人が負傷した。

 連邦議会選を控えたイラクでは自爆攻撃が相次ぎ、5日にはアルカイダ系勢力が投票日に外出する者を攻撃すると警告していた。バグダッド(Baghdad)だけで約20万人の警察官と兵士が出て厳重な警備体制が取られており、7日の投票日には国境と空港が閉鎖され、自動車による外出も禁止される。警備は8月末までに大半が撤退する予定の米軍の力を借りず、基本的にイラク側が行っている。(c)AFP/Hassan Abdul Zahra