【2月17日 AFP】米ロングアイランド大(Long Island University)が毎年優れたジャーナリストに贈るジョージ・ポーク賞(George Polk Award)の2009年度の受賞者が16日発表され、ビデオ部門賞は、イラン大統領選挙後の抗議デモで銃弾を浴び死亡した26歳の学生ネダ(Neda Agha-Soltan)さんを撮影した無名の市民らに贈られた。

 同大は、「(撮影とウェブへの投稿に携わった)人々の努力を高く評価する」としている。

 前年6月のテヘラン(Tehran)での抗議デモで銃弾を受け、血を流すネダさんの映像は、動画投稿サイト「ユーチューブ(YouTube)」に投稿されるや、世界中から注目されることとなった。

 審査員のジョン・ダーントン(John Darnton)氏によると、映像は数百万人に閲覧され、イランの抵抗運動のアイコン的存在に位置付けられるまでになった。

 同氏は、「映像を撮影した人やアップロードした人が誰なのかはわからないが、報道価値があったことは周知の事実。カメラ付き携帯電話を持った勇気ある見物人が動画共有サイトとソーシャルネットワーキングサイトを活用してニュースを伝えることができるという事実を祝う意味合いもある」と説明した。(c)AFP


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