【2月3日 AFP】アフガニスタンとの国境に近いパキスタン北西部部族地域の北ワジリスタン(North Wazirista)地区で2日、米国の無人航空機がミサイル攻撃を行い、少なくとも16人が死亡した。地元治安当局者が明らかにした。

 当局者によると、攻撃があったのはDattakhel村で、8機の無人攻撃機が18発のミサイルを発射したという。

 パキスタンの北西部部族地域は、2001年にアフガニスタンの旧支配勢力タリバン(Taliban)政権が崩壊して以来、同国から逃れてきたイスラム武装勢力の拠点になっていることで知られている。米政府は、同地域を世界で最も危険な場所と呼び、米軍による攻撃が続いていた。

 北ワジリスタンの中心都市ミランシャー(Miranshah)の住民は、上空を飛行する無人航空機を目撃し、同地から40キロ西にあるDattakhel村から爆発音が聞こえたと語った。

 バラク・オバマ(Barack Obama)米大統領は、パキスタンを、国際テロ組織アルカイダ(Al-Qaeda)やイスラム武装勢力に対する主戦場と見なしており、最近は無人航空機による攻撃が急増している。(c)AFP/Hasbanullah Khan