【1月3日 AFP】パキスタンの北西辺境州バンヌ(Bannu)地区シャーハサンカーン(Shah Hasan Khan)村で1日に発生したバレーボール大会の観衆を狙った自爆攻撃による犠牲者は、これまでに少なくとも93人になった。

 2010年が悲惨な事件で幕をあけたパキスタンのユサフ・ラザ・ギラニ(Yousuf Raza Gilani)首相は、「われわれは国を挙げてテロを根絶する。わが国にはその力がある。国際社会も支援してくれる」と述べた。

 ヒラリー・クリントン(Hillary Clinton)米国務長官は、米国はパキスタンへの支援を継続するとの声明を発表。1日に正式に就任した欧州連合(EU)のキャサリン・アシュトン(Catherine Ashton)外交安全保障上級代表もパキスタン政府と国民への支援継続を表明した。

 1日には同国北西部の町、デライスマイルカーン(Dera Ismail Khan)から西に約25キロのコラチ(Kolachi)村でも銃撃戦が発生し、イスラム武装勢力タリバン(Taliban)の地元の指揮官1人と戦闘員4人が殺害された。パキスタンでは武装勢力の活動によって2007年7月以降2800人以上が死亡している。(c)AFP/Lehaz Ali