【12月24日 AFP】イラク各地では23日、クリスマスや来月のイスラム教シーア派(Shiite)最大の宗教行事「アシュラ(Ashura)」を前に治安が強化されているにもかかわらず、爆弾攻撃が相次ぎ、13人が死亡した。

 北部モスル(Mosul)では、シリア正教会の教会が攻撃を受け、2人が死亡、5人が負傷した。目撃者によると、教会の道を挟んだ向こう側に置かれていた、小麦粉を運ぶための手押し車が爆発したという。病院関係者によると、身分証を確認したところ、死亡した2人はいずれもイスラム教徒だった。

 キリスト教徒が多数暮らしているモスルではこの1か月ほどで、キリスト教徒を標的にした攻撃が、今回のものも含め6件発生している。また、イラク軍当局は、キリスト教徒への攻撃が発生する可能性があるとの情報を得たとして、モスル周辺の警戒を強めていた。

 一方、かつては武装勢力の拠点だったファルージャ(Fallujah)では、来年3月7日に実施される連邦議会選のスンニ派(Sunni)アラブ人候補者が、車に仕掛けられた爆弾によって殺害された。議会選に絡んだ殺人は、今回が初めて。(c)AFP/Mujahid Mohammed