【12月9日 AFP】中国の新疆ウイグル自治区(Xinjiang Uighur Autonomous Region)当局は、今年7月5日に区都ウルムチ(Urumqi)で発生した暴動に関与した疑いがもたれていた、逃亡中の94人を逮捕した。国営新華社(Xinhua)通信が9日、報じた。

 中国当局はウルムチの暴動をめぐり、すでに9人の死刑を執行し、8人に死刑判決を下しているが、新華社の報道からはさらなる厳しい判決が下されることが予想される。

 新華社によると、逃亡中の94人は、当局が前月に行った1か月におよぶ大規模な犯罪取り締まりによって逮捕された。逮捕者がウイグル人か漢人かは明らかにされていない。

 この取り締まりでは、66の犯罪組織が捜査対象となり、計382人が逮捕された。同自治区の警察当局者によると、取り締まりは「社会の安定を強化し、治安リスクを排除する」ために行われた。

 中国国内には、およそ800万人のウイグル人が住んでおり、数十年にわたって宗教的、政治的、文化的圧力を受けてきたとして当局を非難。同自治区ではこの数年緊張が高まっており、7月の暴動に発展した。(c)AFP