【12月8日 AFP】パキスタンの主要2都市で7日、爆弾攻撃が相次ぎ、両都市で少なくとも46人が死亡、100人以上が負傷した。

 同国パンジャブ(Punjab)州の州都ラホール(Lahore)の攻撃では、買い物客で賑わう市場で2発の爆弾が爆発し、火災が発生。少なくとも36人が死亡した。地元当局者によると、爆弾は警察署と銀行の前で30秒の間隔で爆発した。地元の医師によると、負傷者は95人に上るという。

 一方、北西辺境州の州都ペシャワル(Peshawar)では同日昼ごろ、自爆犯が地元裁判所近くで自爆し、警察官を含む10人が死亡、44人が負傷した。地元当局高官によると、自爆犯は人力車に乗って裁判所に近づき、建物内に徒歩で侵入しようとしたものの、警備が厳しかったために入ることはできなかったという。その後、約6キロの爆発物を爆発させたという。

 これまでのところ、どちらの攻撃についても犯行声明は出されていない。

 パキスタンでは、米国からの厳しい圧力の下、政府によるイスラム原理主義組織タリバン(Taliban)の掃討作戦が同国北西部を中心に続けられているが、今年はイスラム武装勢力によると見られる攻撃が急増している。また、この2年半では2600人以上が武装勢力による攻撃の犠牲になっているが、この多くはタリバンによるものと見られている。(c)AFP/Abbas Sahi