【12月4日 AFP】(一部更新、写真追加)パキスタン・ラワルピンディ(Rawalpindi)で4日、大勢の信者が金曜の礼拝のために集まっていたモスクで武装グループによる自爆攻撃があり、4人の襲撃犯全員を含む40人が死亡、45人が負傷した。

 軍広報によると、軍関係者が頻繁に訪れていたモスクを4人の武装グループが襲撃、信者に向けて発砲し、手りゅう弾や爆発物を仕込んだベストを爆発させた。ヘリコプターの支援を受けた軍の部隊が現場を制圧し、襲撃犯全員の死亡を確認した。死亡者のうち17人は子ども、10人は民間人で、軍にも9人の犠牲者が出た。

 レーマン・マリク(Rehman Malik)パキスタン内相は記者団に対し、犯人グループは信者の格好をしてモスクに入り込み、襲撃犯のうち2人が自爆し、残る2人がモスクの外で治安部隊に射殺されたと語り、今回の攻撃はパキスタン軍がスワト(Swat)やワジリスタン(Waziristan)で行っている掃討作戦に対する報復だとの見方を示した。

 目撃者によると、少なくとも5回の爆発があり、モスクの屋根の一部が崩落した。

 ラワルピンディは首都イスラマバード(Islamabad)に隣接する軍事都市。軍本部施設があり、頻繁にイスラム原理主義組織タリバン(Taliban)から攻撃を受けている。(c)AFP/Nasir Jaffry