【12月3日 AFP】シリアの首都ダマスカス(Damascus)で3日、イランからの巡礼者を乗せたバスが爆発し3人が死亡した。シリアのサイード・サムル(Saeed Sammur)内相はテロの可能性を否定し、修理中のタイヤが破裂した事故だと発表した。

 同内相によると、タイヤを修理した作業員2人とバスの運転手の計3人が爆発で死亡した。内相は、他の負傷者については言及しなかった。

 地元テレビ局らの報道は入り乱れ、原因は爆弾から、巡礼者の荷物に入っていたガスボンベの爆発までとまちまちで、負傷者が数十人とも伝えられた。

 爆発が起きたのはダマスカスのサイーダ・ゼイナブ(Saida Zeinab)地区にあるイスラム教シーア派の寺院近く。同寺院にはイスラム教の預言者ムハンマド(Prophet Mohammed)の孫娘で、シーア派の殉教者アリの娘であるゼイナブ(Zeinab)の廟で、イラン、イラク、レバノンから毎年数万人の巡礼者が訪れる。

 イラン国営テレビの記者がダマスカスから伝えたところによると、バスは同寺院近くのガソリンスタンドで爆発した。乗客はイランの都市アルデビル(Ardebil)からの巡礼者たちで、当時はバスから降りようとしていた。(c)AFP